2008年4月11日 星期五

台北きょろきょろ(2)

331 台北きょろきょろ(2)
台北のおのぼりさん
101ビル
この世界一高いビルが竣工してから2年も経つのに、台北に住むおのぼりさんはまだ行ったことがない。こんども先輩を案内してはじめて訪れた。
101ビルは高さ508m、敷地9158坪(30.277平方m)、台北のいたるところから見える。実際に高いと実感するのは郊外から眺めた時だった。年末に猫空から見た時、山並みの向こうににょきっとほとんど全容を見せていたので今更のように高いと認識した。
5階は食堂街である。5時すぎ、その一軒に入ったが、客が一人もいない。大丈夫かなあと心配になったが、7時に 店を出る頃には席が半分くらい埋まっていた。別の飲茶の店はいっぱいで喧騒をきわめていた。建物も高いが、値段も高いのにここでたべる人が多いのに驚く。
89階の展望台まで行く。世界一早いと称するエレベータ(1010m/分)で39秒で着いた。少し曇り気味の天気だが夜景は十分楽しめた。すくなくとも東京のサンシャインビルの展望台からの眺めよりもいい。サンシャインには二度ばかりあがったが、スモッグで方角さえ禄に判別できなかった。以後敬遠している。
音声ガイドが借りられるが、じっくり眺めるためには一ヶ所毎に切らないと追いついていけない。先輩の奥さんは次の説明スポットまでかけ足でいって、ガイドに追い回されていた。
独自の耐震装置がおもしろかった。あらためて、この高さでは台風のかぜ当たりは大変だろうと悟る。耐震はもちろん、耐風圧も必要で秒速60mの風に耐えるという。そのため、風圧ダンパーがあり、380本の柱は地下80mまで達し、岩盤の下30mまで達しているのもあるという。
まあ、台北に住んでいるからには一度は行って見るスポットだろう。今ドバイでこれを凌駕するビルを建設中だそうだから、世界一高いうちにいってみるべきだろう。

竹子湖
陽明山は数えきれないくらいいっているのに、竹子湖にはまだ足を踏み入れていない。かつて蓬莱米の原種保存田があることで有名だったが、のちに各農事試験場で保存するようになり、次にキャベツなどの高地蔬菜の栽培に転向した。今はカーラーの栽培と体験用の観光地として繁盛している。もっとも竹子湖へいったのはカーラーが目的ではなく、農業地理を研究している先生を案内していった。平地ではやや汗ばむ天候が、山の上では霧のなかでかなり寒い。用心して厚着していったのが役に立った。
さくらがぽつんぽつんと咲いているし、カーラーも満開。山芋収穫後の道具が田んぼに放置されている。
以前、山芋の栽培で最大の難点は、成長に時間がかかることと、収穫のときであった。深く地中に入った芋は往々長さ60cmにも達する。それを傷つけないように掘り起こすのは至難の技だった。これを一気に解決したのが、ヴィニール管をあてがって「横に」成長させた方法だった。横方向なので成長が早く、収穫時にはヴィニール管を掘り出すだけですむから、労力が格段に節約できた。近年陽明山地方が山芋の産地になった原因がここにあった。農業技術も革新が行われているのである。因みにカーラーの花は自分で採取して、一本10元。

高雄MRT(捷運)はおまけ
先輩と高速鉄道で高雄まで日帰り、ついでにもっか無料で市民が試乗しているMRTに便乗した。車両が少し変わっている。座席は一律に縦並び、柱は三本の湾曲棒を付属しているので、混んでいる場合はつかまりやすい。一本だけだと他人の手を避けなければならないことが間々あるからいいアイディアである。ヨーロッパのどこかでこのような車両に乗ったような気もする。また座席前のつり革の棒もまっすぐではなく、湾曲しているから座っている人が圧迫感を感じないようだ。ネームプレートをみたらSiemensだった。
先に開通するのは高速鉄道左営を真ん中に、北は橋頭、南は小港(途中高雄駅を通る)まで、市街地を出ると高架になるから建設費がかなり節約できただろう。もう一線は旧高雄港から市街地を通る地下鉄になるようだ。工事の途中で砂地に会ってずいぶん工期が遅れた。
2008/03/31

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