2009年7月20日 星期一

追い出す

京都弁で「いらっしゃい」を「おいでやす」という(そうだ)。東京の人には「おいだす(追い出す)」と聞こえるからはじめての人はちょっと戸惑う。ところが先日、実際に有名食堂から追い出された経験をした。
ある人の招待で小さいが有名な食堂へ行った。長年の習慣で約束の時間5~10分前には着くようにしているが、この日、電車の接続がよすぎて15分前に着いてしまった。おもて通りに面した小部屋で料理人が二人シュウマイを作っており、奥のほうのカウンターに職員が一人いるだけ。
「何か御用ですか」と聞く。
「5時に招待されているのですが」
「いえ、、うちは5時半からです」
「あ、そう。でリンさんがリザーブしていると思いますが」
「ありません」
「じゃ、10人ぐらいだと思うが」
「10人なら1テーブルありますが、李さんです」
「あ、それでしょう。まだ早いようですね」
「5時半開店です」
「じゃぁ、それまで待っていますか」
「お客さんは5時からです。まだ15分あるから、そこら辺で散歩して下さい」
という次第で「まだ準備中ですから暫くお掛けになって下さい」と言うのでもなく、店を追い出された。
実は、招待を通知した係りは5時半になったことを後で知ったのだが、私に通知しなかったのだから非は当方にあるのだがそれでもねーと思わざるをえない。

それにつけて感じるのは、日系デパートのエレベーター嬢、私の知る限り彼女らの所作は30年来全然変わっていない。係りは当然何代目かになると思うが。
ついでに去年の夏、立山へ行った時の事を思い出した。、売店の壁に気に入った暖簾があったので、それを下さいといったら、手元の在庫を探して、
「お客様、申し訳ありませんが、在庫がありませんから他のでいかがですか」という。
「じゃ、そこにあるのを売ってくれませんか」
「いえ、あれは見本でもう2ヵ月そこに曝していますから、色も少しあせているかもかもしれません」
「いや、見たところが色はまだしっかりしているようですね。それをもらいます」
「少々おまち下さい」
と主任となにか話していたが、やがて戻ってきて、
「あのーお客様、見本でしたから5%引きいたします」
と結局消費税の分安くした。たいした額ではないが、客に与える印象は雲泥の差だった。

一般に華人は商売がうまいとよく言われるが、この二つの例からどちらがうまいか、歴然としていると思うのだが・・・。      09/07/02

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